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Webディレクターとは?
初めてWeb業界をチャレンジしたい、という方にとって、Webディレクターという職種は、聞いたことはあっても、実際に何をどんなことをするのかは、はっきりイメージできていない方も多いのではないでしょうか?
ここでは、Webディレクターとは何か、どんなことをするのか?どんなスキルが必要なのかを、『一般論』ではなく、『Webディレクター歴10年の私個人の経験と、感じていること』を中心にご紹介します。
Webディレクターは、難しい?
Webディレクターって難しそうと思ってる方が多いようです。 webデザイナーとして、経験を積んだ先にあるもの、と言うイメージを思ってる方が多いようです。 私は、Webデザインはできません。 構築もできません。 Webディレクターになる前は、営業です(笑) カンのいい方はわかりましたかね。 Webディレクターに求められる役割は ・求められる成果を出せるWebサイトを ・限られた予算、リソースで ・最大の価値を出せるよう ・マネジメントすること だと思っています。 このへんは、ネットで「Webディレクター スキル」で検索してみてください。 そのスキルの多さにげんなりします(笑) ただ、ここでお伝えしたいのは Webを実際に作る経験ゼロで、Webディレクターを、やっているということです。 ここから何を思いますか?
Webディレクターに一番必要なもの
Webディレクターの育成の際、私がまず言うのは、 「Webサイトを制作するのに、唯一解はない」 ということです。 様々な要因で、サイトのあるべき姿は変わります。 ・作るサイトによって ・業界によって ・ターゲットによって ・お客様によって(お客様:HPを制作する企業) ・予算によって ですので、よく、若手ディレクターに、「どうすればいいですか?」と相談を受けても、 「この案件の経緯、サイト制作の目的、お客さんの希望によって変わるから、それ聞かないと答えらんないよ」 と答えます。 日本は、仕事において従うことが良しとされます。 上司の指示、お客様の希望、一般常識、etc. 日本の義務教育も、唯一解を求めることが当たり前です。 (最近はそこを変えようとしている動きも感じます) 結果、仕事をする上で「何が正解か」「正解がわからないと動けない」というマインドが染み付いているのです。 「Webディレクターの仕事に正解はない。正解があるとしたら、それは、当初想定した結果が出せたとき」 というのが私の見解です。 「正解がない」なんて難しい、と捉えるのか、 自分の思う通りにできるって、なんかワクワクする! と捉えるのか。 前者は、ディレクターになるには、相当、思考のアップデートが必要です。 しかし、後者であれば、Webディレクターの適性は高いかもしれませんね。 もっと言えば、そういう、仮説を立てて、周囲を巻き込んで、結果を出すスキルがある方なら、Webディレクターとして活躍できる素質大です。 たとえ、Photoshop触れなくても、HTML詳しくなくても。(私がそうですからw) もっとも、わんこそばのように、サイトを型どおりに作って売るスタイルの制作会社なら、正解探しの思考でも通用するかもしれませんが、私から言わせれば、それはWebディレクターではなく、事務オペレーターの領域です。 もし、あなたが、Webディレクターは、 「webデザイナーとして、経験を積んだ先にあるもの。もっと経験積まないとなれないもの」 と考えているとしたら。 ディレクターの可能性を自ら潰していることになります。 そして一般的に言われていることとして、 ・Webディレクターの仕事はWebデザイナー、コーダーと比べ、平均年収は高い ※「職種 年収」で、調べてみてください。 そして、最も重要な事実は、 ・Webディレクターは、目指す人が少ないブルーオーシャンである。 と言うことです。 できるようになるまで大変かもしれませんが、できるようになれば、「好きに仕事ができて、ライバルも少ない仕事」です。 どちらを選びますか? もし「リスクの少ない所で、自分のペースでコツコツやれる仕事がしたい」なら、Webディレクターには向いていません。 レッドオーシャンのWebデザイナーを目指したほうがいいと思います。 ただ、Web業界に身を置くなら、Webデザイナーとして成功を収めるのは、相当狭き門、と言うことは覚悟したほうがいいです。 ※この辺は、「Webデザイナーの95%は、実はデザイナーではなく、オペレーター」と言うページで詳しくご紹介予定です^^; これを見て、Webディレクターのほうが、全然可能性あるじゃん!と思った人は、Web業界で一定の成功をつかめる可能性が高いですね。 なぜならば、ブルーオーシャンで戦う、という思考は、Webディレクターが持つべき重要な視点の一つ、だからです。 制作会社によって、制作フローも、進め方も、重要視するポイントも異なります。 私が述べたことが、Web業界のすべて、とは言いませんが、私が会ってきた、Web業界で成功している人は、「自ら仮説を立てて、実行に移してきた人」と言うことは申し添えておきます。
Webディレクターは未経験でもなれるの?
結論から先にいうと、未経験ではなれません((+_+)) じゃあWebデザイナーやってからじゃないと、、、というのは違います。 (このAがだめならBしかない、と言うのは、非常に狭い思考で、危険です^^;) 最も近道は、Webディレクター見習いで入れるところを探すことです。 次の近道は、Web制作会社に、営業や事務などで就職し、そこでチャンスを貰えるよう、会社に働きかける。 Webデザイナーとして経験を積んでから、 でもいいですが、そのプロセスで一流のWebディレクターになった人は、見たことがありません。 むしろ、Webディレクターとして一線にいる方は、営業経験者が多いです。 営業は、以下のスキルが必要です。 ・相手の要望を汲む力 ・相手の心理を考えて、アウトプット(発言・資料等)を柔軟に変更できる ・仮説を立てて、トライする勇気 ・周囲を巻き込む力 これらの営業に必要な思考が、Webディレクターにも必要なのです。 ぶっちゃけると、Webで必要な知識は、やってればすぐに身に付きます。(SEO、デザイン、ソースコードなど。奥は深いですけどね。) でも、スキルはすぐに身に付きません。 (筋トレの方法は本を読めばすぐわかる。でも、実際に筋肉をつけるのは時間かかるのと同じです。) つまり、「営業スキルが高ければ、Webディレクターの適正が高い」と言えます。 もっと限定すると、法人営業なら、より向いています。 HP制作を依頼してくるのは、事業者であることがほとんどですから。 Web業界を目指す方にはいろんな動機があると思います。 ・Webを作るのが好き ・コロナに左右されない仕事がしたい ・在宅で仕事したい これらの理由が動機なら、Web業界で成功する確率は低い(ゼロではないですが^^;)と言うことは先にお伝えします。 その理由は、別の記事で詳しくご説明予定です。 Web業界に夢を抱いて、飛び込んできて、挫折した方をたくさん見てきました。 Web業界の楽しい面も、苦しい面も、知った上で判断して下さい。 Webスクール会社など、大人たちが金儲けのために、 「未経験でもプログラマーになれる!」 「未経験でもWebデザイナーになれる!」 という触れ込みに振り回される人を少しでも減らしたい。 そして、本当に、Web業界を目指す人に、シビアな現実と、正しい道筋を示したい。 そんな思いで、これからも情報を追加していきます。
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